読書感想文のポイント!? 小学校低学年の部「ないた」
今年の課題図書を読んでみて、どんなところに気をつけて読んだらいいのかな、それを親が子供にアドバイスするとしたらこんな感じ・・・というようにまとめてみます。
まずは小学校低学年の部「ないた」。
その1.主人公の気持ちを自分の気持ちで理解すると・・・
主人公の「ぼく」は、いろんなときに泣いてしまいます。ころんでないた・・・こわくてないた・・・うれしくてないた・・・。この本の読んだキミは、どんなときにないたことがあるかな。たくさんたくさん思い出してみよう。それはどんなときだろう、何をしたときだろう、悲しかったのかな、うれしかったのかな。そのなかで一番思い出せるのはどんな「ないた」ときかな。
キミの「ないた」ときの気持ちを思い出すと、「ぼく」がどんなきもちで「ないた」のか、もっとよくわかるかもしれない。キミと「ぼく」は同じなのかな、それとも違うのかな。
感想文に書くとすれば、たとえば・・・
主人公の「ぼく」はこんなときに「ないた」。キミが「ないた」ときはこんなとき。そのときはこんな気持ちだった。だからないたんだ。きっと「ぼく」もそんな気持ちだったのかな・・・。
・・・う~ん。こんなかんじ?
2.こどもとおとなの違いを考えると・・・
この本を読むと気になるのが、おとなって本当になかないのかなぁってこと。自分のまわりの大人はどうだろう。おとうさんは?おかあさんは?学校の先生はどうだろう?
キミがおとなって泣かないって思ったら、それはなぜなんだろうって考えてみる。それにまわりの大人に聞いてみるのもいいかもしれないね。
いやいや、おとなも泣くんだよ!って思ったら、それはどうしてそう思ったのかな?自分のまわりの大人が泣いたのを見たことがあるのかな。それはどんなときかな。思い出してみてそれをみんなに教えてあげればいいと思うよ。
3.泣くことってなんだろう?って考えると・・・
「なく」っていっても、「ぼく」やキミがなくってどういうことなのか考えてみる。おなじ「なく」っていっても、イヌやネコがなくのとは違うよね。(漢字で書くと「泣く」と「鳴く」の違いはあるけど・・)
うれしくても、かなしくても、つらくても、くやしくても「なく」よね。じゃあ、なくってどんなことなんだろう? 動物たちとは違うのはどんなことだろう? 何が違うのか、キミが思ったことをお話してくれれば、それがりっぱな感想文になっちゃうよ!
※親としてのポイント
小学校低学年だと自分で感想文なんて書けません!これは親子の共同作業ですね。
感想文ですから、この本を読んだときどう思ったのかを聴き出します。話し合います。会話します。
まずは簡単な言葉でかまいません。気持ちでも挿絵のおもしろさでも、なんでもかまわないです。でもその思ったことをちゃんと聴き留めてあげて、そのなかから連想させたり、おんなじ気持ちをくっつけてみたり、逆に正反対の気持ちを考えてみたりしてあげます。
それをお話しながらまとめていけば、最後には結構しっかりした読書感想文になってますよ。
小学校低学年の読書感想文は、本を読んでどう思ったのか、それはなぜなのか、自分がこんなときにこんなことをしてそう思ったから・・・、そんな組み立て方をちゃんと筋道を立てて考えられるようにしてあげるのが親のつとめですね。
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