読書感想文のポイント!? 小学校低学年の部 「とくべつないちにち」
アルノのとくべつないちにちは、はじめてがっこうにいって、はじめてともだちとあったこのひ。ドキドキしながら「このままかえっちゃおうかな・・・」なんておもったりします。
とくべつないちにち イヴォンヌ ヤハテンベルフ Yvonne Jagtenberg 野坂 悦子 講談社 2005-03 by G-Tools |
学校はなんだかじぶんがやりたいこととは違うみたい。運動なんかしたくないのに、勉強なんかしたくないのに…。それでも無事にいちにちをおえたアルノ。明日も学校に行くのかな?
こんなところに気をつけて読んでみよう
- アルノはなんで「このままかえっちゃおうかな・・・」なんておもったのかな?
- キミにとってのとくべつないちにちはいつだったかな?
- なんかいつもとちがうなぁとおもったことはあるかな?
- きみにとってのおおかみのおめんはあるかな?
保護者の方へ
お子さんの”はじめて”を振り返ってみませんか。初めて学校にいった日のことはもちろん、保育園や幼稚園、田舎やお友達のうち、いろいろあると思います。本のテーマからすると「初めて自分以外の世界に触れたときのこと」を思い出してみるのがよいかと思います。
そのときはどんな風に思った?いやだった?、たのしかった? それはなぜ? 喜びや戸惑いについて、メモをとりながらお話してみてください。
この本でアルノは自分が思っていたものが、なんだか違うなぁと思っています。学校という集団活動ではあたりまえのことに、はじめてのアルノはなじみません。自分のルールとか価値観とか、そういうものが集団行動では違ってくる、そこに違和感を感じているようですね。こんなところから、集団にあわせなくて自分の気持ちを大事にしよう!なんて読み方だってありだと思います。
オオカミのお面をかぶったアルノはなんだかとっても元気になります。これって普通の自分を逆にお面をかぶることで前面に出している感じもします。集団活動のなかでおとなしくなった自分が、本当のオオカミのような自分にもどる・・・そんなたとえのようにも思えます。
この本って実は、思った以上に深いテーマを持った本なのかもしれませんね。