作文嫌いも入選する読書感想文の書かせ方 (From プレジデントファミリー2007.9月号)


プレジデントFamily(ファミリー)9月号に読書感想文の書かせ方の記事が載っていました。オンライン作文教室「言葉の森」代表の中根克明さんが、誰でもスイスイエンピツが進む驚きの指導法を教えてくれています。

B000SO709M プレジデント Family (ファミリー) 2007年 09月号 [雑誌]
プレジデント社 2007-07-18

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読書感想文の考え方については、こちらのページがとても参考になります。

プレジデントFamilyに感想文の記事 森川林 2007/07/20 11:16

おもしろかった、たのしかった。そんな誰が書いてもあまり変化のない感想に大きな差がつくのは、その人の体験や行動に照らし合わせた感想です。自分のこれまでの体験や、(これは私も気がつきませんでしたが)自分のこれからの体験に結びつけて書くことが大事なんですね。

まだまだ夏休みははじまったばかり。一日であわてて感想文を書ききるのではなくて、本を読んで、実際に本と同じようなことをやってみたり、お父さんお母さんにインタビューをしてみたりすることで、自分自身の感想をたくさん持ってみましょう。そして、3、4日かけて毎日すこしずつ書き上げましょう。負担が少ないし、自分の書いた文を冷静に見つめることもできそうです。

以下、今回の記事についてポイントをまとめておきます。小学校高学年以上のお子さんを持つお父さん、お母さんにはとても参考になる記事でしたので、ぜひ本屋さんで探してみてください。

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指導方針

「書きやすさを最優先する。」 そのために感想文の設計図を示す。自由に書けといわれると途方にくれてしまう子供も、手順を示してあげると安心して感想文を書き進めることができる。

本選び

感想文を書きやすい本を選ぶ。それは、子供が「似た話」を持っている本。本の主人公の体験や、本に出てくる出来事と似たような体験を子供が持っていると感想が書きやすい。子供は自分の体験を実例として書き込むことができる。感想の幅も広くできる。

過去の課題図書の中から似た話を選ぶ。ストーリー性のあるノンフィクションも面白く読めて、似た話も見つけやすい。

材料集め

本の内容について、大人に取材をする。本の内容に関連した昔の話や体験を大人に聞いてみる。聞いた話の中から味のある会話や言葉をそのまま感想文に書き込むこともできる。また機会があれば、本の内容と同じ体験をしてみるのも、自分の感想が生まれてくる。

感想文を書く

一日で一気に書かせない。3、4日にわけて書かせるようにする。たとえば1500字(原稿用紙4枚程度)なら、一日400字程度、4日にわける。あらすじだけになったり、同じことを繰り返して書くことを防げる。

物語を、序盤、中盤、終盤に3つにわけて、それぞれ印象に残った箇所について。引用を100字、引用箇所と似た話を200字、感想を100字程度書く。このパターンを3日間繰り返す。4日目には全体の感想を書いて、4日分をつなげて清書する。

記事では、だれでも知っている「桃太郎」について、このやり方で感想文を書き上げています。序盤、中盤、終盤にわけて感想を書き上げるのは目からうろこでした。4日目に、大きな視点でまとめあげるのがポイントですね。感想メモも読みながら書いていくと便利だと思います。

やはり小学生の読書感想文は、親子の共同作業だなと思いました。

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