読書感想文のポイント!? 中学校の部 「走れ!やすほ にっぽん縦断地雷教室」


赤いマウンテンバイクにまたがって、北海道から沖縄まで、地雷の怖さを伝える3500kmの一人旅をした19才のやすほさんの記録です。途中何度もくじけそうになったけど、それでも今、自分にできること「地雷のこわさを目の前の人に伝えていくこと」を続けて日本縦断を成し遂げました。

4337310045 走れ!やすほ にっぽん縦断地雷教室
上 泰歩 ピースボート
国土社 2005-12

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この本に登場するやすほさんは、本当に普通のお姉さんです。何年か後のあなたかもしれません。そんなすぐ近くにいそうなお姉さんが、なんで自転車で日本縦断なんてできたのでしょう。そうまでさせたのはなぜなのでしょう。普通の言葉で書かれたさらっと読める本です。ぜひ読んでいろいろと考えて欲しいと思います。

戦争、地雷、世界のさまざまな問題について考えてみる

地雷ってなんでしょうか。本にはとてもくわしく、そして分かりやすく解説されています。そしてその怖さが永遠に続くことに私もびっくりしました。なぜ人はこんな兵器を平気で作ってしまったのか。設置はとても簡単なのに、その脅威を取り除くには時間も人手もお金もかかる。行きはよいよい、帰りはこわい。そんな事例って世界にたくさんありますね。戦争もしかり、環境破壊もしかり。なんでそんなふうになってしまうのでしょうか。それは想像力を働かせていないからではなかと思います。その先がどうなってしまうか、そこにいる人はどうなってしまうか、そんな想像力を忘れてはいけないとこの本を読んで強く感じました。

あなたも戦争、地雷、世界のいろいろな問題について考えてみてはいかがですか?

走っても地雷はなくならない…という葛藤

地雷についてテレビで知り、文化祭でもっと深く調べて、そして直接地雷の恐怖に震えるカンボジアにまででかけてしまうやすほさん。この行動力についてあなたはどう思いますか。

そんなやすほさんでも旅の途中でなんどもくじけそうになります。それは「走っても地雷はなくならない・・・」という葛藤から。

それでも最後まで走り続けられたのは、自分ができることをせいいっぱいやりとげるんだという信念とそれをささえてくれる、人のやさしさ、人のつながりでした。

あなたもやすほさんのような葛藤を感じたことはありますか?それを乗り越えられたのはなぜですか?

実体験のパワー

「自分の目で見たことを、自分の口と足を使って、自分が感じたことを話しただけ」

やすほさんの言葉はシンプル。でもこれってなかなかできそうでできないことだと思います。だからこそ、各地での地雷教室も成功したし、そこから同じような気持ちを持った人がどんどん増えていったのではないでしょうか。

あなたはこれまで、自分の目で見たことを、自分の口と足を使って、自分が感じたことを話したことはありますか?

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