読書感想文のポイント 小学校低学年の部 「かわいいこねこをもらってください」


ふわふわかわいいこねこです。見ているだけで目じりが下がってしまうのはなぜなんでしょうか。子ネコのパワーはすごいですね。

4591099385 かわいいこねこをもらってください (ポプラちいさなおはなし 12)
垂石 眞子
ポプラ社 2007-10

by G-Tools

今の小学生が子ネコをひろったらこんな風になるのかな。ひろってもかんたんに飼えないのが現実。そんな現実にくじけそうになりながらも,、最後までがんばった女の子のお話です。



どうしようもないこと

「どうしようもない」って、いろいろなことをあきらめてきたちいちゃん。あなたも「どうしようもない」って何かをあきらめたことはなかったかな。

ちいちゃんはこれまで自分のことをたくさんあきらめてきました。「どうしようもない」って。でもこねこはあきらめませんでした。なぜでしょうか。それは自分のことじゃなく、こねこのためだから。こねこのいのちを守ろうとしたから。

ちいちゃんのがんばりをみて、あなたはどう思ったかな。あなただったらちいちゃんのように、最後までくじけずにがんばれるかな。

あなたが学校の帰り道にこねこをひろったらどうする?ちいちゃんはこうしたけど、自分はこうするかなって考えてみようね。

うれしいなみだ かなしいなみだ

ちいちゃんは はじめて ないた。
こねこを だきしめて ないた。
「よかった・・・よかったぁ。ああ、よかったあ。」
こねこは ぎゅっと だきしめられたのが うれしくて、「ちい、ちい」と なきつづけていた。

「ほんとはね・・・。」
ちいちゃんは いいかけて やめた。
いままで ずっと いわなかったこと、いってはいけないこと。
でも きょうは とまらなかった。
「ほんとはね・・・ほんとはね、なまえをつけて、うちのこに したかったの!うちのこに したかったのに!!」
ちいちゃんは ひさしぶりに おかあさんに だだを こねた。
そして おもいきり ないた。

気づきませんでした。こねこにであってから、ちいちゃんはずっと泣くのをがまんしていたんだね。

こねこのためのなみだふたつ。ひとつはうれしいなみだ。ふたつめはかなしいなみだ。どちらもがまんしていた気持ちがあふれたなみだです。

本当にうれしかったこと。とってもかなしかったこと。くやしくてたまらなかったこと。そんなことがあなたにもありませんでしたか。そんなとき、どんななみだをながしましたか?

あなたのまわりのひとのやさしさ

ちいちゃんは涙をがまんしながら、こねこのためにがんばりました。でも、ちいちゃんだけのちからでこねこがたすかったわけではないですね。

パソコンでポスターを作ってくれたひと。ポスターを貼らせてくれたひと。ほけんしつのせんせいや、ひきとってくれたせんせいのおともだち。おおやさんだって1しゅうかん時間をくれたひとです。そしてなにより、やさしいおかあさん。びょういんにつれていってくれたり、いっしょにひきとりてをさがしてくれたりしました。

あなたにも、なにかがんばったできごとってなかったかな。もちろんあなたがいっしょうけんめいがんばったからうまくいったり、うれしかったりしたんだと思います。

でもそのとき、まわりのひとはどうだったでしょうか。まわりのひとは、あなたにどんなやさしさをわたしてくれたでしょうか。ちょっとふりかえってみてはどうでしょうか。

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