読書感想文のポイント 「干し柿」 小学校中学年の部


最後に干し柿を食べたのはいつだろう?そういえば子供のころ、ばあちゃんが庭のシブガキをつるして干し柿にしていたなぁ。それをうまい!うまい!っておやつに食べていたっけ。

気づけばみんな大きくなって食べなくなって、今ではばあちゃんも干し柿を作らなくなったっけなぁ。

4251009509 干し柿
西村 豊
あかね書房 2006-10

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干し柿を知っている人も、知らない人も、この本のおいしそうな柿を見ていたら食べたくなるのではないでしょうか。一生懸命世話をして作った柿をほおばる子供たちの笑顔は、見ているほうもうれしくなる笑顔ですね。

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干し柿の作り方が、写真で丁寧に伝えられています。作っているおじいちゃんやおばあちゃんの手や顔のしわは、干し柿に負けず劣らずしわしわです。太陽やかぜなどの力をうけて、渋柿の渋さは甘さに変わっていきます。自然の力には驚くばかりです。

自然のちからでおいしくなる食べものって他に何が思い浮かびますか? そうめんやさかなの干物や、天然塩だって太陽の力で作られますね。そんな自然の力でおいしくなる食べ物をあなたは食べたことがありますか?食べてどうでしたか?

またこうした手間のかかる食べものってどんどん機械化されています。安くなったり手軽になったり機械化もよいことだとは思いますが、反面何か大事なものが失われていくのではないでしょうか。

この本を読んで、ぜひ自然と食べものについての感想をまとめてみてはいかがですか。

▽こころに残ったページやフレーズ

枝の先に残された柿の実ひとつ。人から自然へ、感謝のしるしやまた次の年も、柿がたくさん実るようにというおまじないとのこと。自然と人間はきちんと礼をつくして共存してきたんですね。それが現代ではどうでしょうか・・・。

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