読書感想文のポイント 「ピトゥスの動物園」 小学校中学年の部


7歳から11歳のなかよし6人組が、病気の仲間ピトゥスのためになんと動物園を開いてしまうお話。できるわけないよ!ってことが、もしかしたらできるかも、できるよきっと、やったできた!と変化していくのは、こども達のパワーのなせる業だなぁと思った。

4751519026 ピトゥスの動物園
サバスティア スリバス Sebasti`a Sorribas 宇野 和美
あすなろ書房  2006-12

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こどもたちが仲間で一大プロジェクトをなしとげてしまう話としては、以前読んだタイムマシンを思い出した。これもまた子供たちが中心になって考えて工夫して、大人を巻き込みながらタイムマシンをつくってしまおう!というプロジェクトを成功(実質的には失敗だけど・・・)させていく。
どちらの作品もこどもたちの生き生きとした姿におとうさんとしては鼻の奥がつんとくるものがありました。

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あなたは誰にいちばんにてる?

なかよし6人組のなかで、あなたは誰にいちばん似ていると思いますか?おとうさんは、豆タンクかな。よくいいことを思いつくアイデアマンだし、体型だって似ているから(笑)

自分が豆タンクなら、この動物園づくりにどんなふうにかかわっていっただろう。ちゃんと最後まであきらめずに役割をこなしていたかな。くじけそうなときはどうしたかな。なかよしの友達に相談したりするのかな。

リーダーのタネットはしっかりもので実行委員長。すべてを把握して交渉ごともばっちし決めてくる。フレミングはものづくりの特技をいかして筆箱からもおりを作ってしまう。豆タンクのアイデアを形にする、いいコンビだなぁ。

6人組の誰かや7人目の仲間にあなたがなって、動物園づくりに参加してみたらどうなるかな。想像してみたらおもしろいと思いますよ。

役割分担って大事だなぁ

学校やクラブで何かみんなでひとつのことに取り組んだことってありますか?おとうさんはふと小学校のころの運動会応援係を思い出しました。

リーダーのもとで応援の振り付けを考えたり、衣装を作ったりしたなぁ。そして赤白それぞれ分かれて応援の練習もしたなぁ。なかなかうまくできなくて大変だったけど、なぜか本番はバッチシ決まってちょっと涙ちょちょぎれたのは今でも覚えてます。

みんなで何かひとつのことに取り組むときには、役割分担が大切。動物園づくりでもそれぞれが役割をもって、成功させよう!って一生懸命行動しています。

あなたがいままで体験した、みんなでひとつのことに取り組んだことって何ですか?

ピトゥスの動物園に行ってみたい?

しょっちゅう見かける動物や昆虫がいるだけの動物園なんてつまらなそうだなぁ・・・。最初はそう思ってピトゥスの動物園をバカにしていました。

ところがみんなでポスター書いて宣伝して、おりを作って動物を捕獲して、最後は目玉にトラの赤ちゃんまで用意してしまうと。188-189ページの見開きの動物園全景を見たら、おお!行ってみたいなって思うようになっていました。

読みすすめていくうちに自分もパレードに参加したり、動物の捕獲にチャレンジしてる気になったからだと思います。見ているよりも参加したほうがずっと面白そうだなあ。

おとうさんはピトゥスの動物園に行ってみたいと思ったけど、あなたはどうでしょうか?

行ってみたくなくてもOKです。それはなんでかをちゃんと書けばいいんです。読書感想文は、あなたの意見文。正解はないんですよ~!

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